子供の頃の遊び場は食べ物の宝庫

子供の頃の私達の遊び場と言えば、やっぱり山か川でした。
川にはいろんな生き物がいました。カニやザリガニ、メダカにフナ、コイ、それに亀もたくさんいました。足首まで水につかって、それらの生き物を手掴みにしてはまた水の中に逃がしてやるのです。

いつもそんなふうですから、川辺に棲息する生き物達も、子供達が来ても生命の危険を覚えることなく、逃げるどころかむしろ傍に近寄ってくるものもいたぐらいです。

山はまさに、子供達にとっては食べ物の宝庫でした。今と違い当時は家でおやつなど出なかたこともあり、私たちは山に入って、そこにできているいろんな食べものをみつけては口にしていました。

野生の柿、アケビ、野苺、ヤマブドウにヤマモモ、そんなのが行く先々でいくらでもなっていて、子供たちはたいして苦労することなくもぎとっては食べていました。柿は時には齧ったとたん吐き出さなくてはならない渋いのもありましたが、慣れた者には一目見ただけでそれが甘いか渋いかの見分けがついたものです。

アケビは少し山の中に分けいる必要がありましたが、低い木の枝などにぶらさがっているその実を発見したときの悦びはまたひとしおでした。いまでは果物屋さんにも出ていることもあるので、その独特の甘さを知っている人もいることでしょう。あれは本当に美味でした。

最近テレビ等でも取り上げられることがたまにありますが、イタドリという植物、あれも当時はどこにでも生えていて、好きな時に引き抜いては、薄皮を剥いてはその水気たっぷりの酸っぱさで喉の渇きを潤したものです。

イタドリを漢字にすると「痛取り」と書くそうで、現在はサプリメントにも利用されているようですが、もちろん子供の頃はそんなことは何も考えずに食べていました。